AIはベンリ、だけど宿題には“使わない”!!――男子小学生の生成AIとの距離感をコロコロコミック研究所が調査
2026/10/09

コロコロコミック編集部によるリサーチプロジェクト「コロコロコミック研究所(ラボラトリー)」が、男子小学生を中心とした読者を対象に「生成AI」に関する最新調査を実施。AIの利用目的や学習での活用、家庭でのルール、AI画像・動画の見分け方などから、現在の小学生たちが生成AIとどのように向き合っているのか、そのリアルな利用実態や意識が見えてきました。
小学生の半数がAIを利用 調べものから遊び、会話まで
生成AIが大人だけでなく子どもたちにも身近な存在となるなか、現在の小学生はAIをどのくらい使い、どのように付き合っているのでしょうか。
「AI(ChatGPT・Gemini・Claude・Grokなど)を使ったことはある?」と尋ねたところ、半数以上が「使ったことがある」と回答。小学生の約2人に1人が、すでに生成AIを利用した経験があることがわかりました。
一方で「名前は知っているが使ったことはない」「どんなものか知らない」も約半分。この違いについては、「リテラシー」の差というより、当人の興味関心の差が結果に表れているようです。

宿題はAIに“丸投げ”しない!? 「考える力が弱くなりそう」が6割
AIを使ったことがある小学生に用途を尋ねると、「知りたいこと・調べものを聞く」が最多、「遊びやゲームのことを聞く」「会話・暇つぶしの相手になってもらう」も上位に。知りたいことを調べたり、遊びや会話を楽しんだりする存在として活用しているようです。

では、小学生はAIを勉強や宿題にどのように取り入れているのでしょうか。
「勉強や宿題を手伝ってもらう」が約2割強、7割強が「宿題にAIを使ったことはない」と回答。また「AIの答えをそのまま使った」は約6%にとどまり、「AIの答えはヒントにして、文章は自分で考えた」を大きく下回りました。夏休みの勉強や宿題についても6割弱が「AIを使わない」と回答。


なお、AIを学習に使うことでの思考力については、6割強が「考える力が弱くなりそうで心配」と答えており、AIを身近に感じながらも、学習では自分で考えることを大切にしたいという意識、また頼りすぎることへの不安が見えてきます。

AI画像・動画を「本物」と信じた経験が 情報源は「おうちの人」も、ルールづくりは半ば
生成AIがつくる画像や動画が一般的になり、また社会的な問題にもなりつつあるなか、コンテンツをどのように見分けているのでしょうか。AIがつくった動画や画像を「本物だ」と思って信じてしまった経験について尋ねたところ、「何度かある」と「一度だけある」を合わせると半数近くとなりました。

また、AIがつくったものを「見分けられないと思う」が4割で、「見分けられると思う」を倍近く上回る結果に。なお、見分けるための工夫では「見た目が変なところをさがす(指の数・文字など)」や、「おうちの人や友だちに『本物か』聞く」といった回答が見られました。


では、AIについての知識や使い方はどこから得ているのでしょうか。AIを使ったことがある小学生に尋ねると、情報源1位は「おうちの人」。以下「YouTube」「学校の先生・友だち」と続きました。AIとの付き合い方を学ぶうえで、身近な人とYouTubeが大きな存在となっています。
一方、家庭でのAI利用については、2/3が「ルールを決めていない/わからない」と回答。子どもたち自身がAIとの付き合い方を意識し始めるなか、家庭でのルールづくりはまだこれからという実態も浮かび上がりました。


AIは便利、でも「自分で考える」ことも大切に
今回の調査から見えてきた、小学生たちの生成AIとの付き合い方をどう読み解くか。コロコロコミック研究所所長・小林浩一は次のようにコメントしています。
「『AIは便利だ。でも、自分で考えなくなるのはイヤだ』。子どもたちの本音が、今回の調査で浮き彫りになりました。AIを使ったことがある小学生は50.4%。一方、夏休みの宿題では58.6%が『AIを使わない』と回答し、63.0%は『考える力が弱くなりそう』と心配しています。さらに、AI画像・動画を本物だと信じた経験がある子も46.0%にのぼります。
AIを『答えを出す機械』として使うのか、『知りたい・やってみたい』ことの可能性を広げてくれる相棒として使うのか。子どもたちはすでに、その違いを感じ、どう使えばいいのかを考え始めています。
一方で、家庭でのAI利用ルールを『決めていない・わからない』という回答は65.2%。AI時代の『考える力』をどう守り、どう伸ばすのか。これは子どもだけでなく、大人にも問われている重要なテーマになっています」
コロコロコミック研究所が読み解く次世代マーケットのリアル

コロコロコミック研究所は、男子を中心とした小学生の“リアルな声”と“日常の変化”を可視化するリサーチ・企画プロジェクトとして2024年に発足しました。読者アンケートの分析をもとに、誌面づくりに加え、さまざまな企画や情報発信を行っています。
今回の調査では、AIの利用経験や使い方、勉強・宿題との向き合い方、AI画像・動画の見分け方などから、小学生たちのリアルな“AIとの距離感”が見えてきました。コロコロコミック研究所では、こうした小学生たちのリアルな遊びや価値観の変化を、今後も継続的に発信していきます。
<アンケート調査方法>
『コロコロコミック研究所』アンケート
・調査期間:2026年6月15日~7月14日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:752
・調査方法:WEBアンケート
■コロコロコミック公式WEBマンガサイト「週刊コロコロコミック」
https://corocoro.jp/manga
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“現在の子どものリアル”を知る調査レポートについて
小学館では、おもに男子小学生を対象とした「コロコロコミック研究所」とともに、女子小学生を対象とした「JS研究所」による意識や流行に関する調査結果を発表しています。ぜひこちらもお読みください。
JS研究所
| 概要 | 女子小学生のリアルを定期レポート |
| ターゲット | 女子小学生 |
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