学年誌のメソッドを活かした、お子さんのいる家庭向けPRをご提案します。『小学8年生』松元章展編集長インタビュー

2024/08/16

企業さんのIPをキャラクターとして展開することもできると思っています

松元章展編集長は1991年、小学館に入社。『小学三年生』編集部に配属され、以降、『小学二年生』、低学年企画室に所属。2007年、出版局に異動して『チャレンジミッケ!』シリーズなどを担当。2013年に児童学習局に戻り、ドラえもんルーム『もっと!ふしぎのサイエンス』編集部に。2017年に『めばえ』、2021年に『小学8年生』に異動し、2024年、編集長就任。

学年を問わず楽しめる「体験」付録と記事で、子どもの興味を育てる

「『小学8年生』は年4回、2024年は2、4、7、11月の発行です。いつ出るかわかりにくいので、読者に覚えてもらえるよう、『西向く侍』をもじって『にじななざむらい』というキャラクターをつくってアピールしています。今後もこれで固定できればいいなと思っています。読者の男女比は号によって変わりますが、6:4で男子がやや多めのことが多いです。中学年をイメージして作っています。『小学一年生』を読んでいた新小二の読者が移ってくる春先の号は易しめの内容にするといった、多少の配慮はしますが、あくまで全学年に向けた雑誌なので、基本的に低学年から高学年まで楽しめるものを心掛けています。難易度のバランスをどうとるかは悩ましいところですが、本の読みこなし力というのは学年にとらわれるものではないし、教科書ではないので、小学校では習わないような科学的な知見なども入れたりしています。興味のあることを解説してくれる雑誌、と思って読んでもらえると嬉しいですね」

「また、家族で読んでくださっている方が多いのも特色です。毎号、付録に紐づけた記事構成をしています。付録で遊んで記事で知見を広げてもらう。記事も、子どもを意識した切り口で構成しています。何かを知ると誰かにしゃべりたくなるじゃないですか。そこで一番身近な知識人である保護者に、これこれこうなんだよと話す。すると、へぇ、よく知ってるね、どれどれ私も読んでみようか、となって、家族の会話が生まれる雑誌だと思っています」

「ブツとして優れたものを提供する時代は終わったよね、と思っています。これから、子どもたちに大切なのは体験。『楽しかった!』というプラスの体験がまずあって、さらにそこから学びが広がるものを考えています。作り方を見ながら順番に紙工作を組み立てることも学年誌ならではの体験で、読者からのハガキに『初めて自分で作りました!』と書かれていたりするのが嬉しいですね。もちろん完成品付録をつけることもありますが、あえて紙で作るということも大切にしたいなと思っています」

本誌にとどまらないタイアップで、幅広い層にアプローチが可能

「付録のほか、最近では本誌のタイアップにプラスして冊子を作ることも増えています。例えば、今年の2月には通信事業者さんとのタイアップで、スマホデビューに向け、リテラシーをまとめた冊子を『小学一年生』とも連携して作りました。冊子を本誌に綴じ込む場合もありますが、これは単体でクライアントが配布するための冊子です。好評を頂いてほっとしました」

「それから『小学8年生』の定番になっている、夏の自由研究号でのタイアップも注目度が高いです。自由研究のヒントになるようなものをいろいろ紹介しているんですが、身近にありながらよく知られていない鰹節や、機能性を謳っている乳酸飲料メーカーさんとのタイアップは、読者からも好評でした。アンケートでは、自由研究が夏休みの宿題として課されている読者は半数くらいなんですが、それでも自由研究のテーマは人気が高く、掲載号はよく売れています。宿題になっていなくても、研究する子はいるんだなと思うと頼もしいですし、学校以外のコンクールなどに出す子もいるんだろうなと思っています」

「自由研究以外に、本誌で料理ページを連載しているので、そこでのタイアップ連動も可能です。料理は化学変化なので、非常に学習に近い分野だと思います。また子どもにとって身近なお菓子などもすごく相性がいいと考えています。例えば、子どもが大好きなグミの作られ方やいろんなグミの秘密を紹介したり、お菓子のキャラクターにからめた展開も楽しく記事が作れそう。玩具菓子メーカーさんとのタイアップもおもしろいものができそうです。ぜひ実現させたいですね」

「とくにスマホは自由度が高いデバイスですから、リテラシーを持つことは絶対に重要です。その際に紋切り型で、これしちゃダメって言うだけでは伝わらない。楽しく読んでもらって、しっかり子どもに響くものを作ることは、ものすごくニーズがあるんじゃないかと思っています。子どもにスマホをどう使わせるかは保護者にとっても非常に気になるところです。冊子を作ったら保護者の方も読むでしょうし、家族全体にアプローチできます」

それぞれの案件に最適な手法で、子どもとその家庭にアピール

「例えば子どもが料理体験できるようなキッチンスタジオとか、アスレチックやキャンプ、グランピングなどの親子で楽しめる体験型施設。さまざまな場所で子ども記者と取材して、誌面で報告するのは学年誌の得意技です。そこから進んで自治体とのタイアップで観光誘致もできるんじゃないでしょうか。その土地にまつわるミステリーを解いていく、みたいな構成にして、おもしろいものが作れるんじゃないかと。それはもしかしたら旅のルートの提案になるのかもしれませんが、主に子どもに向けたガイドブックになるような冊子を制作して、本誌でも連動して紹介する。観光客を全国から呼び集めるためには、全国展開しているメディア『小学8年生』を使っていただければ。小学館の学年誌ということで、自治体の方に安心感を持っていただけるのでは(笑)とも思います」

「最近はスマートフォンや鰹節など、もともとは子ども相手の商品ではないもののタイアップが増え、好評をいただいています。これまで子どもへのPRを考えてこられなかった企業さんも大歓迎。子どもにどうPRすればいいんだろう、というところから来ていただいて構いません。それはこちらで考えますので、案件ごとに付録にするのがいいのか、本誌で紹介するのがいいのか、あるいは冊子を作るのか、イベントを開くのかをご提案いたします。『HugKum』や『読売KODOMO新聞』など使える媒体も多いですし、『小学一年生』との連合企画も多いので、ご相談いただければ、これは『一年生』、これは『8年生』でと、企画に合った振り分けもできます。僕らはキャラクターというものを広く捉えていて、既存のキャラだけでなく、何でもキャラクターに見立てられる、『キャラになる』。企業さんのIPをキャラクターとして展開することもできると思っています。どんなものであれ子どもナイズします。そして、その後ろには保護者の方がいらっしゃる。学年誌のメソッドを使ってお子さんのいる家庭にアピールしてみませんか、とご提案したいですね」

『小学8年生』の媒体資料ダウンロードはこちら:

関連する記事・事例のご紹介

関連メディア情報