『HugKum』が保護者791人を調査。「ヒールやスカートを履かない」「リュック一択」ほか、子育て世代のファッション実態を大調査

2025/10/27

子どもを産んでから、おしゃれに対する気持ちが変わった――そんな声が多く聞かれます。動きやすさや汚れを気にしない実用性を優先し、「ヒールは封印」「スニーカーばかり」というママも少なくありません。

でも一方で、「やっぱり自分もきれいでいたい」「もう一度おしゃれを楽しみたい」と思う瞬間も。実際にママたちはどんな工夫で、日々のおしゃれを楽しんでいるのでしょうか?

■アンケート概要

・調査期間 2025年7月2日~7月27日
・調査対象 HugKum読者(0~12歳の子どもがいる保護者)
・有効回答数 791人

昔と比べて、服やメイクの選び方で変わったことはありますか?

時代が変わればファッションも変わり、年齢や経験とともにおしゃれに対する意識も変わります。まずは読者のみなさんに「昔と比べて、服やメイクの選び方で変わったことはありますか?」という質問をしてみました。

シンプルなファッション・メイクを選ぶようになった

「服は基本楽なもの、メイクは派手すぎないものになりました」(女性/広島)
「服は、オーソドックスで長く着られるものを選ぶようになりました。派手におしゃれをして冒険することはなくなったように思います」(女性/東京)
「機能性を重視しつつ、露出が少ない落ち着いたデザインの服装をするようになりました」(女性/神奈川)
「アイメイク強めのギャルメイクだったのが、年齢とともにきれいめなメイクに変わりました。服装は上品やナチュラルな物に変わりました」(女性/東京)
「服は、流行に左右されずに長く楽しむことができるデザインや素材を選ぶことが多くなりました。メイクも、ナチュラルで清潔感を感じられる仕上がりにできるように気をつけています」(女性/北海道)

今回かなり多く挙げられたのが「ラクで機能的、シンプルなファッション・メイクを選ぶようになった」という意見です。共感できる人も多いのではないでしょうか。

「動きやすくて汚れても気にならない服」「洗濯機で洗える素材」「乾きやすい生地」など、ラクで清潔を保てる服や、「スカートやヒールを履かなくなった」「スニーカー中心に」など、カジュアルかつ機能的な装いに変化している様子がうかがえます。

メイクも「ナチュラルメイク」「薄化粧」「ファンデと眉だけ」「マスカラをやめた」など、引き算メイクでラクに過ごしている、という声が聞かれました。

自分らしいファッションを選ぶようになった

「昔はトレンドを最優先に選んでいたのが、今は肌なじみのいい色や動きやすさ、素材感を重視するようになりました」(女性/大阪)
「自分らしさを忘れないように、ワンポイントだけは好きな色を取り入れるなど、ちょっとした工夫でおしゃれ心もキープしています」(女性/福島)
「トレンドよりも、自分に似合っているものを長く大切に使うようになりました」(女性/神奈川)
「体型や年齢の変化に合わせたおしゃれを心がけています」(女性/兵庫)

多くが「ラクで機能的」を重視する一方で、「年齢に合った服を選ぶようになった」「自分に似合うものを知るようになった」など、自分の軸を持ったファッション・メイク選びをするようになったという声も挙がっています。

また、キラキラとした服を選ばない分、ベースメイクやヘアケア、スキンケアに力を入れているという声も。よりありのままの自分を大切にしていこう、という気持ちが見られます。

子どもが生まれてファッションは変わりましたか?

年齢や時代だけでなく、子育て世代にとって大きな転機のひとつである「出産」。「子どもを産んでから、おしゃれに対する気持ちは変わりましたか?」という問いには61.5%が「変わった」と答えています。

どのように変わったのか尋ねたところ、最も多かったのが「動きやすい」「汚れてもいい」「洗いやすい」「時短」といった実用性重視の声。「ヒールを履かなくなった」「スカートよりパンツ」「リュック一択」など、具体的な変化が多く見られました。

おしゃれの優先度が下がった

また、子育て世代ならではのこんな意見も挙がっています。

「子ども優先なので、おしゃれしたい気持ちはありますが、二の次になってしまっています」(女性/東京)
「子どものことが中心になってしまって、自分に割く時間が惜しいと感じるように。洋服もワンパターンになってしまっています」(女性/静岡)
「着たい服を着ることは変わりないですが、子どもと出かけることを第一に考えるようになり、動きやすい、露出が少ないなど、機能的な服を選ぶようになりました」(女性/宮城)

「子ども優先で自分は後回し」「時間もお金も余裕がない」といった声も目立ちます。

一方で、「そうは言ってもきれいでいたい」「最低限の清潔感は保つようにしている」という理想と現実のバランスを取りたい人の意見も。

アクセサリーは子どもの安全を考えて…

「子どもが掴んでも大丈夫なアクセサリーをつけるようになりました」(女性/静岡)
「アクセサリーやイヤリングなど、子どもが引っ張ったり間違って口にしたりしそうなものは着用を避けるようになりました」(女性/新潟)
「つけっぱなしでいいピアスと結婚指輪だけになりました」(女性/東京)

アクセサリーに関して多かった意見が、子どもの安全面を第一に考えているという意見でした。ジェルネイルをやめた、装飾の付いている服は避けるなどの声もありました。

再び“自分らしさ”を取り戻す流れも

一方で、子どもの成長に伴い、再び“自分らしさ”を取り戻す流れも見られます。

「子育てを始めたころは自分のことはそっちのけだったが、最近は自分もちゃんと大事にしたいと思い始め、おしゃれ意欲が高まっています」(女性/岡山)
「子どもが小さいうちは抱っこや追いかけるのに危なくない服装で、シンプルなものを選んでいましたが、大きくなるにつれていつまでも綺麗なママでいたいと思うようになりました。子どもが小学校に上がり、再びおしゃれが楽しめるようになったため、スタイルがよく見える服やおしゃれな服を、SNSを参考に選んでいます」(女性/神奈川)

また、こんな意見もありました。

「子どもを産んでからはTPOも大切だなと感じることが多く、ただ自分が着たいものを着るだけじゃなく、ナチュラルやシンプルな中にもおしゃれを楽しめるものがいいなと思うようになりました」(女性/大阪)
「子どもを産んで1~2年間ぐらいは子育てに必死過ぎて、おしゃれが置いてけぼりになってしまっていた時期がありましたが、子どもが幼稚園に通うようになると、周りのおしゃれママに触発されて、自分ももっとおしゃれを楽しみたい!と思うようになりました」(女性/埼玉)

ライフスタイルが変わったことで自分を見つめ直す機会になり、おしゃれの方向性が変わったり、再び自分らしいおしゃれを楽しみたい、と思う人も多いようです。

子育て中でもおしゃれを楽しみたい人は9割以上!

「子育て中でもおしゃれをしたいと思う気持ちはありますか?」という設問でも9割以上が「ある」と回答。出産をきっかけに「おしゃれより実用性」が中心になるものの、そのなかでも自分らしさやきれいでいたい気持ちを大切にしている人が多い印象です。

子育て中のおしゃれ、ここがポイント!

では実際に「おしゃれなママ」はどんな工夫をファッションに取り入れているのでしょうか。「おすすめのファッションアイテムや工夫」を自由回答で尋ねました。

おしゃれをしたい日にはワンピース!

「ワンピース×レイヤード風トップスがおすすめ。一枚で完成するのに、レイヤードっぽく見えて手抜き感ゼロですよ。時短にもぴったりです」(女性/大阪)
「ユニクロのエアリズムワンピースは着心地が良くストレッチが利いて洗濯乾燥機もいけるので夏に活躍しています。パンツは流行のシルエットが変わるので、定期的に買い替えるようにしていて、今はバレルレッグパンツがお気に入りです」(女性/千葉)

子どもとアクティブに過ごす日にはパンツスタイルが多いけれど、1人でお出かけの日や、ちょっとおしゃれをしたい日にはワンピ―スが便利! という意見が多く挙がりました。おしゃれに時間やお金をかける余裕がないからこそ、1枚でばっちり決まるワンピースは持っておいて損はないのかもしれません。

パンツスタイルもひと工夫

「パンツのとき、トップスはフェミニンになるような服を合わせます」(女性/東京)
「少しハイウェストのパンツにトップスをインするだけで、スッキリ見えておしゃれ度が上がります。靴やバッグは、きれいめのデザインのものやハイブランドのものを身に着けるなど、特にこだわるようになりました」(女性/東京)
「シワになりにくいブラウスは半袖や長袖、七分袖とすべて揃えていて、一枚でもおしゃれに見えるので重宝しています。バックフリルが付いているものや前リボンで結べるデザインの物は、スカートにもパンツスタイルにも合わせやすくマルチに使えるアイテムで、色違いで買うほどお気に入りです」(女性/栃木)

アクティブに動かなければいけないママだからこそ、トップスや合わせるアイテムを工夫することでおしゃれ見えするように心がけている人もいらっしゃいました。ブラウスは参観日などでも使えるアイテムとして重宝しているという声もありました。

スカーフやバッグなど小物アイテムにこだわりも

「プラスすることでイメージが変わるベーシックなモノを揃えておくと間違いないです。ジャケットやスカーフやカーディガンなど。気軽に変化が楽しめるアクセサリーもおすすめ」(女性/東京)
「カジュアルなコーデにもスカーフやブローチなどを取り入れるようにしています」(女性/兵庫)
「定番ですが、キャップをよく使うようになりました。忙しいときでもおしゃれに見えるのがうれしいです」(女性/宮城)

スカーフやバッグなど、小物をプラスすることで気分を変えたり、おしゃれに見せたりするという意見が挙がっています。

スカーフに関しては「髪・首・手首・バッグなどいろんな場所に巻ける」といった意見や、「布製品なので子どもがいても安全」という意見、子どもが何かこぼしたときにはハンカチ代わりにもなる、という意見まで。ママ大注目のアイテムのひとつのようです。

また「子どもとのリンクコーデを楽しんでいます」という子育て中ならではのおしゃれの楽しみ方も聞かれました。子育て中だからといっておしゃれをあきらめず、ぜひ少しでも取り入れていけるといいですね。

子育て中に「おしゃれしてよかった」と思えた瞬間は?

最後に「子育て中におしゃれしてよかったと思えた瞬間」を聞きました。

「かわいい・きれいと言われた瞬間」はやっぱりうれしい!

「息子に今日のママかわいいねと言ってもらえる瞬間です」(女性/大阪)
「子どもと一緒にお出かけしたときに、周囲の人から素敵なママですねと声をかけてもらえたときです」(女性/福島)
「保育園の送り迎えで、いつもよりちょっとだけおしゃれして行ったとき、先生に素敵ですねって声をかけられて、なんだか一日中うれしかったです。子どもと一緒に出かけたショッピングモールで、鏡越しに手をつないで歩く姿を見て、おそろいっぽくてかわいい!って思えた瞬間もじんわり心が満たされました」(女性/大阪)

最も多かったのは、「かわいい・きれいと言われた瞬間」という声。特に子どもからの言葉がうれしいという人も多く、「今日のママかわいいね」「お洋服とってもかわいい!」など、ちょっとした変化に気づいてくれる子どもの言葉が励みになっている様子です。

周囲から「若く見られた」など、見た目へのポジティブな言葉が自信につながったという意見もありました。

おしゃれをすることで気分が変わる・特別感がある

「子どもたちの授業参観。保育園でも小学校でも、少しいつもより素敵な服を着ていくことで、心が晴れやかになりました」(女性/栃木)
「初めてママ友とランチをすることになったとき、なんとなくネックレスが欲しくなって買いに行ったときの気持ちが忘れられません。子どもがいると、ゆっくりランチ…とはならないものの、久しぶりの非日常感がとてもうれしくて気分が上がりました」(女性/千葉)
「子どもを産んでから人生初のフットネイルに行きました。毎日お風呂に入るたび、自分の足を見てがんばろうと思えるのでよかったです」(女性/岡山)
「卒園式で、メイクやネイル、洋服やヘアスタイルなど、すべて自分なりに手を抜かずに満足レベルにしてみました。前向きな気持ちや女性としての誇りを感じるような、おしゃれ効果が絶大でした。おしゃれひとつで、人に会いたい、なんでもうまくいきそう、という素晴らしいマインドに」(女性/東京都)

特別な時間や、いつもと違うお出かけのとき。おしゃれをすることで気分が変わるという意見が多く見られました。特に行事の際のおしゃれは、思い出を写真にきれいに残せてうれしいという声もありました。

子どもがいても、年齢を重ねても、自分らしいおしゃれは楽しめます。小さな工夫やお気に入りのアイテムで、毎日のスタイルにちょっとしたワクワクをプラスしてみませんか? きっと子育てももっと楽しくなりますよ。

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