育児をより楽しく、充実したものにすることに、これからも力を注いでいきます。『ベビーブック』河内紫秀編集長インタビュー
2022/10/25
子育て初心者のお父さんお母さんを応援、サポートする雑誌です
河内紫秀編集長は入社後、幼児誌『ベビーブック』に配属。以来、下は0歳児から上は小学校高学年までの子ども雑誌一筋。読み聞かせお話雑誌『おひさま』創刊から約8年間在籍したのち、少女漫画誌『ちゃお』に異動。第1子を出産し、職場復帰して再び幼児誌へ。『学習幼稚園』『幼稚園』『ベビーブック』の編集を経て、2018年に『ベビーブック』編集長に就任。組織統合により、2020年に『めばえ』編集長を兼任。2021年から『幼稚園』を加えた幼児誌3誌を統括する幼児誌編集室室長兼3誌の編集長に就任。
よちよち歩きの親子の時間をより楽しく充実したものに
『ベビーブック』は1・2・3歳児向けの知育絵本。毎号、シールや仕掛けで遊べる子ども向け本誌と、育児に役立つ情報が充実した保護者向け別冊、安心・安全で遊びやすい付録の3点セットで、子どもの成長のお手伝いをしています。
「読者の子どもは約8割が第一子で、親御さんの大半が子育て初心者です。初めての育児にドキドキしながら四苦八苦して一生懸命やっている、というような方をイメージして本を作っていますので、できるだけ使いやすく、また安心していただける形を考えています」
本誌の各企画には必ず「おうちの方へ」という欄があり、親子での遊び方や、子どもへの声かけの仕方、注目させるポイントといった、監修の先生のコメントがつけられています。
「この欄があることで、親御さんはすごく安心なさるようなんですね。そこに書かれている通りに声をかけたら、親子で楽しく遊べたという声をよく寄せてくれます。本当に不安だらけのよちよち歩きの親子の時間に、これがあってよかったという、そんなふうに活躍している雑誌なのかなと思います」
また保護者向けの別冊は、非常に熱心に読まれていると感じると、河内編集長。
「子どもの健康や生活習慣、心や体の発達などに関する育児特集を巻頭に載せているんですが、ものすごく真剣に読み込んでくれるんですよ。『ベビーブック』世代は育児に一番手間がかかって大変な時期。ですので、編集部としてはできるだけ親御さんの気持ちに寄りそって、それでいいんだよ、間違ってないよ、と励ましたり、ほっとしてもらえるような記事を提供することを心がけています」
子育てに手一杯の親御さん方は、自分用の雑誌を買うことも少ないため、別冊は「自分のための読み物」としても喜ばれています。
「本当に隅々までよく読んでくれるんですよね。別冊のタイアップ記事は、非常に熱心に読まれるのでアピール効果は高いと思います。2・3・4歳児向けの幼児雑誌『めばえ』やウエブの育児メディア『HugKum』、グループメディア発行のフリーマガジン『あんふぁん』『ぎゅって』と連動させた、スケールメリットの大きいタイアップも成果を上げています」
0歳児からの増刊号『ベビーブックFirst』も大好評
2021年夏には増刊号として、0・1・2歳児向けの『ベビーブックFirst』を新創刊。夏と冬の年2回刊行しています。
「幼児は年齢が下がれば下がるほど、わずかな月齢の差で心身の発育が相当に違ってきます。ですので、1歳代の前半には『ベビーブック』の内容が少し難しい場合があるんですね。0歳児から読めるものを探している方は多いと思いますし、一つ下の新しい雑誌を作りたいとはずっと考えていて、それが実現した形です」
『First』も子ども向け本誌、保護者向け別冊、付録の3点セット。本誌は人気キャラクターのコンテンツだけでなく、人気絵本作家による描き下ろし作品など、さらに絵本的な作り。別冊は育児特集のページを増やすなど、さらに充実した内容で、冊子自体も少し厚くなっています。
「子どもの年齢が下がるほど親目線が強くなるので、『First』は親御さん向けアピールの比重が大きくなっています。こちらの別冊では、オムツやオムツ周り商材、ベビースキンケアグッズなど、ごく小さな赤ちゃんの頃から使ってもらいたい商品や、早い時期から始めるほど有利な学資保険や共済などのタイアップも効果的だと思います」
小学館幼児誌編集室ならではの編集力を生かし、タイアップ記事に専門家の先生の取材記事をつけて、説得力を高めることもしています。
「取材記事をつけることで読者にも喜ばれますし、タイアップを含め全体を一つの読み物として読んでもらえればと思っています。育児特集に連動するタイアップもやっていて、こちらも注目度が高いですね。また、別冊には『ママ部』という、ママたちの口コミで便利グッズや使ってよかったものを紹介する連載企画があり、いつも反響がいいんです。そちらの企画の連動タイアップもご提案しています。育児に忙しくて情報を精査する時間の余裕がない親御さんは信頼のおける情報を求めています。きちんとした企画と連動して展開するタイアップは、訴求効果が高いと思います。大変な思いをして子育てをしている方々を応援して、楽しい育児をしてもらいたいというのが、編集部の基本的なスタンスなので、役立つものをどんどん紹介していきたいですね」
一冊めの2021年夏号は非常に好評で、とくにネット書店では売り切れが続出しました。
「コロナ禍だったせいもありますが、やはり0歳児の親御さんはなかなか外出しにくいことに加え、SNSにも馴染んでいる新しい層の方々が増えているんですね。そういう方たちは、便利なグッズや宅配などのサービスを抵抗なく取り入れる一方で、たとえばミールキットを、ここのは有機野菜だから選ぶ、というようなこだわりがあります。そういう新しい価値観でものを選ぶ方々にアピールしたいという企業さんとは、ぜひ一緒にやらせていただきたいですね。その商品のいいところをタイアップという形でうまく伝えれば、読者の方々にとっても、企業さんにとってもお役に立てるかなと思うんです」
現代は価値観がどんどん変化している時代。『First』の読者は変わっていく世の中の、いわば最先端にいると感じるとのこと。
「そういう意味でも、たとえばジェンダー対応をしている企業さんが、その取り組みを伝えたいということであれば、積極的に『First』で展開していただくと、読者に非常に響くと思います。皆さん、そういうことにとても敏感ですから」
新しい価値観を持った、新しい家庭の形という切り口での展開を、『ベビーブックFirst』から広げていきたいと河内編集長。『ベビーブック』との2本立てで、育児をより楽しく、充実したものにすることに、これからも力を注いでいきます。
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