あらかじめ巻数を限って創刊する「小学館ウイークリーブック」（いわゆる「分冊百科」）で初めて古寺をテーマにしたのは、2001年の『古寺をゆく』（週刊・全50巻）でした。同シリーズは累計1400万部と、歴史的な売上を記録。2007年には続編『古寺を巡る』（全50巻）を創刊し、これも大成功を収めました。

これらが呼び水となって、2009年に阿修羅ブームが巻き起こり、「アシュラー」なる流行語が生まれます。さらには御朱印ブーム、伊藤若冲を核とする日本美術ブームが勃興し、古寺めぐりは老若男女を問わず、身近な旅のジャンルとして定着しました。それら社会現象を踏まえて、15年ぶりに創刊したウイークリーブックが『隔週刊　古寺行こう』（全40巻）です。過去の２シリーズとは内容を一新。各寺に伝わる国宝仏や絵画を大きくフィーチャーし、宿・食・土産などの周辺情報も充実。令和の時代にふさわしいガイドブックとなっています。過去にも好評だったオリジナルの境内地図は、いつでもどこでもスマホでも閲覧できるようにしました。旅好きのための古寺ガイド決定版です。

『編集長プロフィール』
1965年、岐阜県白川村生まれ。合掌集落に生まれ育ったためか、幼少時より古いものに異常な愛着を示し、奈良・中宮寺の菩薩半跏像がアイドルだった。今も古陶磁とオールドレンズの蒐集、レコード鑑賞、落語鑑賞、オールドローズ栽培を趣味とする。