『境界のRINNE』完結後、1年5か月ぶりとなる高橋留美子の連載作品。現代と大正時代を行き来する二重時間軸の世界を舞台に、900年生きる陰陽師の摩緒と現代の中学生、菜花が「猫鬼」の呪いに立ち向かう物語。事故現場を訪れた際にタイムスリップした菜花は、900年生きる陰陽師の摩緒と出会い、自らに秘められた妖力を覚醒させていく。関東大震災を引き起こす陰謀が明らかになる中、菜花と摩緒は呪われた者同士として協力関係を築きながら、不老不死の呪いの真相解明に挑む。本作は、陰陽術と妖怪伝承を基軸に、歴史的事実である関東大震災とフィクションを融合させたダークファンタジー。陰陽道が機能する大正異界と現代日本を往来する二元世界において、陰陽師集団の権力闘争と妖怪の階級制度が存在する独自の世界観が構築されている。小学館「週刊少年サンデー」2019年23号から連載。