コタローは1人暮らし

あらすじ

長期連載となった津村マミの代表作。同作者の『コンビニの清水』とは世界観を共有しており、共通の登場人物も登場する。本作は、大人びた4歳児が一人暮らしをするという、異色の設定が特徴。集合住宅「アパートの清水」を舞台に、腰におもちゃの刀を差し、独特な「殿様語」を話す4歳のコタローの日常生活が描かれる。物語は、アパートの清水の住人の一人である漫画家の狩野がコタローの一人暮らしに興味を持ったことから始まり、交流を深めていく中で、コタローの両親が不在である理由や、複雑な家庭環境が徐々に明らかになっていく。やがてアパートの住人たちは、コタローを中心に擬似家族的な関係を形成し、互いに支え合うようになる。本作は、児童の独居生活という非現実的な状況を通し、家族や孤独、絆といったテーマを扱ったヒューマンドラマ。ふだんは無表情なコタローが、時おり子供らしい反応を見せるという対比的な表現が大きな魅力となっている。コタローとの交流と並行して、アパートの住人が個々に抱える問題も描かれ、彼らもまた成長していく。「アパートの清水」という限定空間と、コタローが通う幼稚園が主な舞台となっており、現代社会における家族のあり方や地域コミュニティの重要性を問いかける作品となっている。小学館「ビッグコミックスペリオール」2015年7号から2023年13号まで連載。テレビドラマ化され、第1期が2021年4月から、第2期が2023年4月から放送。2022年3月10日からはNetflixにてアニメが配信された。

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