「読む」とは何か。その可能性をイチから考える小学館の新WEBメディア「読書百景」オープン!

2024/06/14

紙の本、電子書籍、オーディオブック……読書の味わい方が多様化している時代。「読む」とは何か、そこにいかなる楽しみがあるか。その可能性をイチから考えるためのWEBメディア「読書百景」を6月3日に立ち上げました。

WEBメディア「読書百景」:

背景にあるのが第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの『ハンチバック』(文藝春秋)との出合いです。市川さんは執筆にあたって、「私の懇願の手紙をスルーした出版界」への“怒り”が原動力となったと受賞スピーチで述べています。紙でしか読めない小説の電子書籍化を直接訴えた過去に触れ、アクセシビリティの充実を訴えたのです。

出版社が視野を広げることでもっとたくさんの喜びを人々に提供できるのではないかとの思い。裏返せば、読書を本当に必要とする方々の声に応えきれていないのではないかとの反省。そこから構想したのが「読書百景」です。

当面は読書バリアフリーに関連した情報発信を軸としつつ、小学館学芸チームのオウンドメデ ィアとして、自社本の紹介なども充実させていく予定です。私たちとともに、これからの読書の ありかたを広く、深く、そして自由に考えていただければ幸いです。

創刊ラインナップ

「ルポ読書百景」稲泉連

https://dokushohyakkei.com/n/n9e1278a33ae5

障がいがあって紙の本が読めない、あるきっかけから急に本が読めるようになった……など、人それぞれの読書風景や体験を大宅賞作家がルポルタージュ。第1回は全盲のヴァイオリニスト和波孝禧氏が登場。

「ニホンブンガクシ 日本文学私」アンナ・ツィマ

https://dokushohyakkei.com/n/nc0e7bd8e2879

芥川龍之介から村上春樹まで、日本を代表する作家による名著を、日本在住チェコ人研究者が極私的に新解釈。

「鈴木成一と本をつくる」編集部+安里和哲

https://dokushohyakkei.com/n/nd733609b4b5f

良い装丁とは何なのか。本屋B&Bで企画される、鈴木成一「超実践 装丁の学校」の模様をお届けする。

「紛争地の仕事」白川優子

https://dokushohyakkei.com/n/n56a87576c9aa

戦争に抗するために──。「国境なき医師団」看護師が、紛争地医療を支える人びとの働き方を活写する。

読書バリアフリーに関連する情報発信のほか、小学館学芸チームが手掛けるノンフィクションやエッセイも随時掲載。アートディレクションは木下悠氏が担当します。毎週月曜日に更新ですのでご期待ください。

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