『みんなの教育技術』が「学校現場の冷え」の実態を調査! 体育館・廊下・トイレなど……教員が感じる寒さと対策のリアルな声を発表

2026/03/04

『みんなの教育技術』がおこなった、学校現場の冷えに関するアンケートをご紹介します。本調査には、教員をはじめとした教育関係者が回答しており、通知表、特に所見作成に向き合う現役教員のリアルな声が反映された、非常に貴重なアンケート結果となっています。

本調査の結果が、教員の働き方や学校現場の業務のあり方について、多くの方に関心を持っていただくきっかけとなればと考えています。なお、調査の詳細は小学校教員のための教育情報メディア『みんなの教育技術』にて公開されていますので、ぜひご覧ください。

※本アンケートでは、回答者の負担軽減のため設問を任意回答としています。そのため、設問ごとの有効回答数は異なります。

学校の冬は「かなり寒い」——寒さレベルの実態

あなたの勤務校の「冬の寒さレベル」は?

「かなり寒い」「つらすぎるほど寒い」と回答した教員は全体の約半数にのぼり、学校現場における冬の寒さが深刻であることが明らかになりました。

寒さが集中するのは“体育館・廊下・朝と放課後”——時間帯と場所の傾向

特に寒さを感じる「時間帯」はいつですか?

寒さを感じる時間帯としては「朝(登校指導・朝の会)」や「放課後(清掃・会議・部活)」が多く挙げられました。暖房が十分に効く前や、人の出入りが減る時間帯に冷え込みを感じやすい実態がうかがえます。

特に寒さを感じる「場所」はどこですか?

廊下・階段が最も多く、次いで校庭・外での見守り、体育館が上位となりました。教室よりも“移動空間”や“屋外空間”で寒さを強く感じている実態が明らかになっています。

防寒対策は“個人努力”が中心——インナー・カイロ・足元対策が主流

その寒さに対して、実際にやっている対策は?

寒さ対策として最も多かったのは「機能性インナー(ヒートテック等)」で、次いで「重ね着」「靴下・足元対策」が続きました。設備改善よりも、身につける防寒アイテムによる“個人努力”が中心となっている実態がうかがえます。

「この時間・場所ではこれが効く!」と、シェアしたいグッズや技がある方は、具体的に教えてください

自由記述では、足裏カイロやレッグウォーマー、メリノウール靴下など“足元対策”が特に多く挙げられました。また、丹田や仙骨にカイロを貼る工夫、ダウンベストの活用など、具体的かつ実践的な防寒テクニックが多数共有されています。

〈回答より〉

  • UNIQLO超極暖ヒートテック、こたつ靴下、靴ホカロン、温熱ベスト全て活用してます。
  • とにかくヒートテックの下着で、重ね着をすること。特に下半身が冷えるので、タイツは、必需品です。
  • 足裏に貼るカイロは最強です
  • ハイネックニットとヒートテックは最強でした。
  • スキー用ソックス、足の甲に貼るカイロ、背中に貼るカイロ
  • 職員室で湯たんぽ ウルトラライトダウンを常時着用裏起毛のズボンの下に超極暖の股引
  • ヒートテック 体育館暖房が入り助かっています。
  • ユニクロの暖パン 寝る前にストレッチすること 湯冷めしないうちに布団に入る
  • ヒートテックレギンスの上に、「まるでこたつソックス」のレッグウォーマー !
  • 肩甲骨の真ん中にカイロ✖️ワークマンの裏地がアルミのベスト !!
  • ホカロンのあったか靴下(足袋タイプ)は、とっても暖かくなるのでおすすめです。
  • まるでこたつレッグウォーマーは暖かいです !

現場が困っていることと、求められる設備改善

寒さ対策で「困っていること」は?

「卒業式など式典の時に寒い」が最も多く、特別な行事時の冷えが大きな負担となっていることが分かります。また「動くと暑く、止まると寒い」「着ぶくれして動きにくい」など、業務特性による寒暖差や動きづらさも課題として挙げられました。

「こんな防寒ができたらいいのに!」という理想のモノやコトがありましたら教えてください

理想の防寒環境として最も多く挙げられたのは、体育館や廊下、トイレを含む全館空調の整備でした。あわせて、床暖房や二重窓、温水が出る水道など、設備面の改善を求める声が多く、個人対策ではなく環境そのものの見直しを望む傾向が見られました。

〈回答より〉

  • 全館暖房や体育館も空調が入ったらいいと思います。
  • 廊下までエアコンを入れられるような造りの校舎
  • 廊下階段にも暖房があれば教室や職員室との寒暖差がなくなる。
  • 緊急時の避難所としての体育館に暖房がない、特別教室や更衣室に暖房がないなどまずは設備面を充実してほしい。 ネタとしては 暑さ寒さ対策としてウォーターサーバーがあれば飲んだり、掃除とか使えるのでは?
  • 体育館に暖房がついてほしい。石油ストーブは危ないので体育の授業時は使えないし、準備に時間がかかる。
  • 全館暖房。蛇口からお湯。

その他、ご意見・ご要望があれば自由にご記入ください。

その他の自由記述では、校舎の老朽化や地域格差、暖房予算の不足など、構造的な課題への言及が多く見られました。また、寒さが健康や業務効率に与える影響を懸念する声も寄せられ、学校環境全体の見直しを求める意見が目立ちました。

〈回答より〉

  • 古い学校で隙間風だらけ。けど予算も掛かるし、どうにもならないのでしょうか。
  • 体育館にエアコンが入りました。それでも卒業式は足元冷えます。その日ばかりはレッグウォーマーつけるわけにもいかず。見えない場所にカイロを貼りまくります。式典が早く終わることを願うばかりです。
  • お湯も出ない。便座も冷たい場所なんて、公立の小、中学校以外無いのではないかと思う。行政が何を大事にしているかがよくわかる。本当に早急に対応してほしい。
  • 自分自身も寒いですが、生徒に我慢させているのも忍びないです。
  • 教室の暖房機器の使用について規定があります。暖房用途でのエアコン使用禁止(電気代が嵩むから)。教室に設置されているヒーターを使用すること。(ガス代の方がまだ安いから)  放課後、個々に教室で仕事をするためにヒーターを使わない、職員室で仕事をしなさいという暗黙のルールがあります。
  • 体育館に暖房をつけてほしい。トイレの便座が温かくなってほしい。 水道水が一般家庭より冷たい。お湯を出してほしいとまでは言わないが、せめて一般家庭と同じくらいの温度になってほしい。
  • 一般企業のオフィスとは訳が違うので、仕方ないかと考えている。しかし、体育館は冷暖房対策も期待はしたい。
  • 教室内ではコートが着用禁止になってますが、どこまでが上着なのか分かりにくく、室内で着てはいけない上着の定義に困ってます(ボアコートなどはわかりにくい)

アンケートから浮かび上がる現場のリアルな声

いかがでしたか。学校の冬は、子どもたちにとっても教員にとっても避けて通れない季節ですが、アンケートからは「かなり寒い」「つらいほど寒い」と感じながら日々の業務にあたっている現状が明らかになりました。授業や行事を滞りなく進めたいという思いがあるからこそ、防寒対策を個人の工夫に頼らざるを得ない実態に、課題を感じている教員も少なくありません。

アンケート結果からは、足元対策やインナー、カイロなど具体的な防寒アイテムの活用が広がる一方で、体育館や廊下を含む全館空調の整備、トイレや水道環境の改善など、設備面での見直しを求める声も多く挙がりました。個人の努力だけでは限界があると感じている教員が少なくないことがうかがえます。

その一方で、「子どもたちと元気に活動したい」「できる工夫は続けたい」と前向きに取り組む声も寄せられており、学校環境をより良いものにしていくためには、現場の実態に即した支援や環境整備が不可欠であると考えられます。

今後も「みん教総研」のアンケートを通じて、教育現場のリアルな声に耳を傾け、教員のQOL向上や働きやすい環境づくりにつながるヒントを多角的に探っていきたいと考えています。

教育現場への深いリーチを活かした調査・広告展開が可能です

『みんなの教育技術』は、現役教員を中心とする教育関係者に圧倒的に支持されている教育情報メディアです。今回のように、短期間で5,000人超の現役教員から回答を集められる独自のネットワークを活用し、教育関連企業様・自治体様のリサーチ、PR、広告案件を多数承っています。

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