悩みが大人化!? JS研究所最新調査で見えた女子小学生のリアル
2025/11/13

『ぷっちぐみ』『ちゃお』編集部によるリサーチプロジェクト「JS研究所」が、女子小学生(JS)1000人を対象に「悩み」に関する最新調査を実施。日常のストレスや心のもやもやに関する回答から、α世代が抱える内面と価値観の変化が見えてきました。
目次
半数が「悩みあり」と回答。背景には早熟化する価値観
今回の調査は『ちゃお』2025年7月号アンケートで実施されたもので、回答者の52%が「最近ストレスや悩みを感じる」と回答。最も多かったのは「友達とうまくいかない」(1位)で、次いで「早起きがつらい」「勉強が大変」「時間が足りない」と続きました。さらに「髪がまとまらない」「ムダ毛の処理が上手くできない」といった「美容系の悩み」も上位に挙がり、高学年女子小学生の関心が大人に近づいている実態が明らかになりました。


このリサーチを受けて、『ちゃお』萩原編集長(当時)は次のようにコメントしています。
「今回の調査で一番びっくりしたことは、JSの半数以上がストレスにさらされているということです。特に思春期を迎える高学年の子たちは、自分自身と向き合う時間が増え、心が揺れ動いている模様。大人にとっては小さいことでも彼女たちにとっては一大事。『ちゃお』を通じて、その思いは『自分だけじゃない』『乗り越えていけるよ』というメッセージを伝えたいと思いました」
時間が足りない背景に、習い事と推し活の多忙ライフ
同時期に行われた「習い事」調査(『ちゃお』2025年6月号BIGアンケートにて実施)では、「学習塾」「ピアノ」「スイミング」がトップ3に入り、「習い事をしていない」と答えたのは10%未満(8.9%)。学校外での活動量の多さが「時間が足りない」という悩みの背景にあるとみられます。


さらに、「一つだけ魔法が使えるなら?」という質問では、1位「好きな人に振り向いてもらう」、2位「空を飛べる」、3位「時間をあやつれる」という定番的な空想願望が並ぶ一方、8位に「推し活が好きなだけできる」という現実的な願望がランクイン。現代の小学生にとって「推し活」が日常に溶け込んでいることがうかがえます。

JS研究所から次世代マーケットのリアルデータを分析

JS研究所は、2022年に小学館の『ぷっちぐみ』『ちゃお』編集部が共同で立ち上げたリサーチプロジェクトです。毎月5,000通を超える読者アンケートを定量・定性両側面から分析し、女子小学生の価値観や行動をリアルタイムで可視化しています。誌面づくりだけでなく、企業との共同調査やコラボ商品開発、イベント企画などへの活用も期待され、次世代マーケットの生データを扱うプラットフォームとして注目を集めています。
今回の調査では、「美容」「友人関係」「推し活」「時間不足」といった、かつては中高生や大人の悩みとされていたテーマが小学生にも浸透していることが明らかになりました。
価値観の早熟・成熟化と情報環境の変化が同時に進むなかで、JS研究所では、こうした小学生たちの“いま”を丁寧に捉え、次世代の読者が抱えるリアルな思いや変化の兆しを、今後も継続的に発信していきます。
<アンケート調査方法>
「悩み・ストレス」「使いたい魔法」に関する調査
・調査期間:2024年6月3日~ 6月30日
・調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・有効回答数:応募総数:1,630、集計数:1,000
・調査方法:雑誌のハガキアンケート
「習い事」に関する調査
・調査期間:2025年5月2日~ 5月30日
・調査対象:『ちゃお』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・有効回答数:集計数:500
・調査方法:雑誌のハガキアンケート
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“現在の子どものリアル”を知る調査レポートについて
小学館では、女子小学生を対象とした「JS研究所」とともに、「コロコロコミック研究所(ラボラトリー)」による、おもに男子小学生を対象とした意識や流行に関する調査結果を発表しています。ぜひこちらもお読みください。
コロコロコミック研究所
| 概要 | 男子小学生のリアルを定期レポート |
| ターゲット | 男子小学生 |
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