1 (目的)
本基本方針は、小学館(以下、「当社」といいます。)が広告配信における無効な トラフィックを排除し、取引の信頼性を確保するとともに、不正な第三者への広告費の流出を防ぎ、市場の健全性を維持するために、当社が、「一般社団法人デ ジタル広告品質認証機構(JICDAQ)」が定める「無効トラフィック対策認証基準」に従い、取り組むべき事項を定めるものです。
2 (定義)
本基本方針において、「無効トラフィックの排除」とは、無効と判定されたトラフィックが、最終的な広告配信後のレポーティングにおいてインプレッション、クリック等の成果の測定値から除外されることをいいます。
3 (広告トラフィックの品質確保)
3.1 当社は、広告トラフィックの品質を確保するため、以下の各号について「無効トラフィックの排除」を行います。
① 無効なトラフィック/Invalid Traffic(IVT) 広告配信の品質の観点で広告の成果の測定値に含めるべきではないトラフィッ ク。検索エンジンのクローラーのようなプログラムによる悪意のないトラフィックと、作為的にインプレッションやクリックを発生させる悪意のある不正な トラフィックがあります。
② 一般的な無効なトラフィック/General Invalid Traffic(GIVT) 既知のデータセンタートラフィックや検索エンジンのクローラー等、リストの 適用または、その他の標準化されたパラメータチェックにより実行される、定型 のフィルタリングで識別可能なトラフィック。
③ 悪意のある無効なトラフィック/Sophisticated Invalid Traffic(SIVT) 人によるトラフィックであるかのように偽装しているものなど、様々な種類の 無効なトラフィック。不正に広告費を詐取することを目的としたアドフラウド (Ad Fraud)によって生じるトラフィックも含みます。
3.2 前項に定める「無効トラフィックの排除」の方法は、以下のいずれか、または複数を行うものとします。
① アドベリフィケーションツールによる感知、除外
② アドサーバー上での感知、除外
③ 取引先であるSSP、アドエクスチェンジ、アドネットワーク他JICDAQの定める業務プロセスの基準を満たし認証を受けた「認証事業者」での感知、除外
④ 広告配信後の異常なアクティビティの検出・判定による除外
⑤ その他の合理的な方法
4 (対策)
当社は、広告トラフィックの品質確保のために、無効トラフィックの検知や除外に関し、以下の各項の対策を講じます。
① 本基本方針の整備・説明・通知
② 取引先に対する審査
③ 内部プロセス等の整備
④ 第三者の機能の利用、補完の選択
⑤ 業界が推奨する技術標準の導入等の対策および利用状況の確認
⑥ 取引先が無効トラフィックの状況を把握したい場合の合理的な協力
5 (合理的な協力)
当社は取引先に対して、無効トラフィックの検知、除外の結果に関し、対応状況等の情報を提供する場合があります。その場合、相手方の目的に応じて合理的かつ業務の安全な遂行に支障のない範囲で提供いたします。また、提供する情報の理解や取扱いを誤ることのないよう相手方に適切な説明を行うなど配慮します。
6 (本基本方針の改廃)
本基本方針は、社会情勢、市場環境などの変化を踏まえ、必要に応じ見直しを行っていきます。
株式会社小学館
2021 年11 月1 日(Ver.1.0)