アプリの機能を利用することにより、広告施策できめ細かいターゲティングが出来るようになっています。
『サンデーうぇぶり』大嶋一範編集長インタビュー
2023/04/11
連載中の作品やオリジナルの新作、懐かしい過去の名作も楽しめる
大嶋一範編集長は2003年に小学館に入社し、『コロコロコミック』編集部に配属。『イナズマイレブン』『パズドラZ』といったゲーム企画や『ウソツキ!ゴクオーくん』などのマンガ連載を担当。2014年に『週刊少年サンデー』に異動してからは人気作品『名探偵コナン』等の連載担当を経て、2016年よりマンガアプリ『サンデーうぇぶり』の立ち上げに携わり、編集長に就任。
スマホサイズだから再確認できる絵の完成度の高さ
日本最大級のマンガアプリ『サンデーうぇぶり』に関してのご説明をお願いします。
「『サンデーうぇぶり』は、『週刊少年サンデー』『ゲッサン』『サンデーGX』が集合したサービスで、過去~現在にかけての多くの人気作・名作を読むことが可能です。少し古いデータになりますが、2022年3月でのダウンロード数は1100万人を突破し、アプリ版を中心にWeb版もブラウザで閲覧できるため、多くのユーザーから利用され、高い評価をいただいています。
アプリは基本無料ですが、〝コイン〟を使用することにより、今話題の作品、『サンデーうぇぶり』のオリジナル作品、そして、あの頃の懐かしい作品をスキマ時間で堪能することができます。各作品は随時追加・更新されていて、今後もユーザーのみなさんに喜んでいただける大型企画が目白押しです」
サイト内容についても教えてください。
「毎日深夜0時に更新を行ない、『サンデーうぇぶり』のオリジナル作品、既存作品、『サンデー』系3誌連載作品の並行掲載など、毎日10~15作品を更新。スポーツ、ラブコメ、ファンタジーといったカテゴリーの作品に支持が集まっていて、特に毎週水曜日の0時は『週刊少年サンデー』の配信がありますので、定期購読者のみなさんや、少しでも早く人気連載作品の続きを読みたいと待っている読者さんが『サンデーうぇぶり』を利用してくださっていますね」
『サンデーうぇぶり』は過去と現在を含め、600以上のマンガ作品が集結していますが、その作品群を前に改めて感じたことはありますか。
「まず、どの作品も〝作画が魅力的〟であることを感じました。完成度の高い絵が勢いよく描かれているから、スマホサイズで読んでも、グッと心をつかまれ、すぐに作品の世界観に引き込まれてしまう。現在、多くの反響をいただけているのは、『サンデーうぇぶり』にはそれだけ上質な作品が揃っている証明だと思います。また、ユーザーのみなさんも例えば、朝晩の通勤時や昼休み、毎日深夜0時の更新時に手軽にアプリを利用して自分の好きな作品をスマホサイズでも読めるようになったからこそ、改めて「サンデー作品」って面白いよね、と過去作も現行作もご注目を頂けるようになったのも嬉しいポイントです」
アプリの機能を利用してピンポイントでの広告展開が有効
アプリでの配信機能を通じての企画や他社との共創も考えられると思うのですが。
「現状、運営チームが力を入れているのが、『週刊少年サンデー』などの定期購読者に向けた企画で、『サンデーうぇぶり』に加入していただいた方には、人気キャラクターの音声が聴けたり、イベント参加や限定グッズへの申し込みができるという特典サービスを行なっています。ほかにも配信機能の利点を最大限に活かした企画を練っている最中です。
他社様との共創に関しては、例えばスポーツ飲料のメーカー様が、スポーツ作品を好きなユーザーにピンポイントで広告やイベントなどを仕掛けることも可能になるなど、アプリの機能を利用することにより、広告施策などできめ細かいターゲティングが出来るようになっています」
『サンデーうぇぶり』は〝タイムマシン〟なのではないかと感じました。例えば、昔読んで感動した藤田和日郎先生の『うしおととら』を再度読もうとして、単行本が本屋に売ってなくても、『サンデーうぇぶり』なら読めます。
「そうですね、そういう意味では、昔の作品をもう一度読みたくなるようなイベントなども共創できそうですよね。企業さんとの連携で過去の作品に光を当てる、新たに輝かせる。それが実現できれば素晴らしいですよ。完結した知名度の高い旧作は、その作品のファンを見定めやすく、彼らが喜ぶポイントも意識しやすいメリットがあります。そこを刺激するようなアイデアを具現化できたら、ファンには堪らないものになるので、共創してくださった企業さんのメッセージも確実にユーザーの胸に届くでしょう」
企業にはサンデー作品の中で、あのキャラクターが好きで仕方がないといった熱烈なファンの方もいらっしゃると思います。そんな個人の持つ〝熱〟のようなものが『サンデーうぇぶり』との共創では必要だったりするのかもしれません。
「マンガも、先生と担当編集者の作品に対する〝熱〟のぶつかり合いで作られている部分があると思います。同様に、共創もたったひとりの〝熱〟であろうと、世間を驚かすようなイベントや広告展開、商品化は実現可能かなと思います。それが旧作でなく、配信され続けている新作でも等しくいえることだと思います。ユーザーのSNS上での反応や反響を見ると、現在連載中の作品は旧作とは違い、今の自分たちの作品なんだという誇りのようなものを感じることがあるんですね。他社のどなたかが同じ気持ちでいるならば、その〝誇りの熱さ〟を携えて、盛り上がれるような企画をどんどん提案してほしいです。『サンデーうぇぶり』は、爆発的な〝熱〟を感じさせてくる方たちとの出会い、そして、一緒に何かを作り上げられることを楽しみに待っています」
子供の頃に好きだったサンデーの作品は何だったのですか。
「小学生の頃に『コロコロコミック』と出会ってマンガにハマり、中学生の時分には『YAIBA』『うしおととら』『らんま1/2』『機動警察パトレイバー』などが大好きで。特に『機動警察パトレイバー』は夢中になって読んでいました。主人公が困難を乗り越え強くなっていく少年マンガの王道とは違うんですが、登場人物たちそれぞれの人間ドラマを描ききっているところに衝撃を受け、心が震えましたよ。久々に『サンデーうぇぶり』で『機動警察パトレイバー』を読み返そうかな(注・17話まで無料で読めます)」
大嶋編集長にとって『サンデーうぇぶり』は、各先生たちと先輩編集者らが築き上げたもの、現在、熱筆をふるっている先生や若い編集者が築き上げていくものを〝預かっている〟という感覚に近いそうです。これからも多くのユーザーは毎日のように作品を引き出し、過去と未来の世界を好きな時間にくつろげる空間で心豊かに過ごすことでしょう。
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