より多くの人に規模の大きな広告を展開したい場合は魅力的な媒体です。
『マンガワン』豆野文俊編集長インタビュー

2023/02/13

意図的に配信するマンガのジャンルはごった煮です

豆野文俊編集長はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社を経て、小学館に入社。『週刊ビッグコミックスピリッツ』編集部に配属され、マンガ編集者としてのキャリアをスタート。『九条の大罪』『バイオレンスアクション』『健康で文化的な最低限度の生活』『4分間のマリーゴールド』などを手がけた。2022年より、マンガアプリ『マンガワン』の編集長に。

毎日、マンガ好きの情報感度の高い読者が110万人集う

『マンガワン』は2014年12月より配信が開始されたマンガ雑誌アプリです。オリジナル作品のほかに『闇金ウシジマくん』や『MAJOR』などの名作も読むことができます。支えているコアな読者層を教えてください。

「毎日(基本1日1回の更新)、約110万人のユーザーが配信されている約150作品を楽しんでいるアプリなんですが、基本的には18歳から34歳の若者層を中心とした媒体です。統計的には若い層が半分で、残り半分は35歳以上です。65歳以上の読者も約2%います。とはいえ、110万人の2%ですから、高齢者だけでも2.2万人は楽しんでいただいているとも言えます。アプリ=若い読者というだけでなく、大きな母集団で、男女も問わず、幅広い層に支持されている媒体だと思っています」

男性向けの印象がありますが、女性の方も集ってくれているわけですね。

「男子向け、女子向け、大人向けというジャンルごとに作品がありますから、女性向けの作品だけでも50作品ほど連載が掲載されています。性別関係なく、とにかくマンガ好きな人たちが集まってくれている実感があります。いち早く好きな作家の最新話を読みたいと願う読者が『マンガワン』を利用してくださっています。そんな面白いマンガを一番早く知りたい、読みたいという意識の高い人たち、情報感度が高い人たちが『マンガワン』のユーザーなんです」

配信される作品数が多いですし、ジャンルも幅広い。目移りして、どの作品から読もうか迷ってしまいます。

「わかりやすく言えば、少年漫画誌と青年漫画誌、そして、少女漫画誌の3冊分のエッセンスがすべて入っている感じですね。冒険ファンタジーもあれば、ダークな社会派の作品もある。また、ホラーがあって、ラブロマンス作品もあるという。昔から雑誌は〝雑なもの〟といわれていますが、漫画アプリもそうあっていいのかなと思っています。さまざまなジャンルの作品がゴチャゴチャしているからこそ、自分の好きな作品を見つけられた時の喜びってあると思うんです。発見の喜びがあるから、毎日読んでいただけるのではないでしょうか」

マンガを土壌にした共創の可能性は無限大

性別関係なく、若者層から年配層まで多様な読者がいると、社外の企業との共創も生み出しやすいと思います。

「そうですね。『マンガワン』は、クラスターごとにアプローチやリサーチをしやすい媒体だと思います」

企業との共創のケースを教えてください。

「例えば、『ホットペッパービューティー』と、『マンガワン』のオリジナル作品『プロミス・シンデレラ』(橘オレコ・著)を活用した広告展開にトライしています。『プロミス・シンデレラ』はドラマ化もされた人気恋愛漫画です。作品本編では叶わなかった花火大会のデートに、もう一度、主人公の早梅がチャレンジするオリジナル・ストーリーを描き下ろし、ホットペッパービューティー公式Twitterで期間限定投稿する取り組みを行いました。結果、2600RT、12000いいね! を獲得し、好意的なコメントが数多く寄せられました。このような漫画コンテンツを使ったコラボレーションは継続的に仕掛けていきたいと思っています。」

新しい取り組みに関して具体的なアイデアなどがあれば、教えてください。

「取り組んでみたい試みとしては、漫画を読んだあとに『このマンガ作品のスポンサーは、この企業・商品です』ってストレートに告知することです。マンガ作品のタニマチになってもらうというか。雑誌だと雑誌全体に出稿することになりがちですが、アプリですと作品ごとに広告出稿することができますよね。テレビ番組の1社提供スポンサーのような感覚で、相性や読者層の合う漫画を応援していただけたら、いやらしさなく漫画のファンを取り込んでいけると考えています。また昔からある手法ではありますが、タイアップ漫画は実現本数を増やしたいですね。格闘技マンガだと思い、読み進んでいるうちに、その作品自体が実はサプリメントの広告だったりとか。RPG的な冒険活劇の作品だったら、主人公たちが旅の途中で食する食べ物が実際の企業の提供するものだったり。そういったマンガの特性を活かしたタイアップを実現したいし、もっと事例を増やしたいですね」

すでに共創できる豊かな土壌は十分に整っているようですね。

「はい、ですので遠慮せずにお声がけください。企業にとっては、まだ事例が少ないせいか、漫画アプリの広告価値と利用方法がイメージつきづらいのかもしれません。一方で、毎日110万人ものユーザーが集まってくる場所ってなかなかないと思うんです。そこに広告展開を行なえばダイレクトに伝わりますし、大きな広告効果、特に費用対効果を狙っている企業には魅力的な媒体ではないでしょうか。マンガ好きな感度の高い人たちが毎日集まってきますから、より多くの人に規模の大きな広告を展開したいと考える企業にこそ、『マンガワン』は向いていると思っています」

110万人のユーザーで満足せずに、これからも突っ走りたいですね。

「そうですね。しばらくは作品数もユーザー数もさらに拡大させる見込みを立てています。今以上に力のある漫画アプリになるように、成長させていきます!」

担当してきた作品は社会派が多いという豆野編集長。気づけば取材マンガ、いわゆるダークサイド系において突き詰めていく取材がライフワークになっているそうです。その結実のひとつが『マンガワン』で連載開始した、歌舞伎町のホストが主人公の『星屑の王子様』と、大人気マンガ『闇金ウシジマくん』の過去を描くスピンオフ作品『少年院ウシジマくん』。少年、少女向けから、社会派ものまで、幅の広い作品群を引っさげて、『マンガワン』の快進撃は続きます。

『マンガワン』の媒体資料ダウンロードはこちら:

関連する記事・事例のご紹介

関連メディア情報

マンガ・キャラクターのビジネス活⽤はこちらからお気軽にご連絡ください。

利用規約について