ランドセルと文房具に見る、令和小学生の通学事情をコロコロコミック研究所が調査
2026/05/20

コロコロコミック編集部によるリサーチプロジェクト「コロコロコミック研究所(ラボラトリー)」が、男子小学生を中心とした読者を対象に「ランドセル」「文房具」に関する最新調査を実施。ランドセルの重さに対する意識やタブレット持ち帰り事情、文房具選びの基準などから、いまどき小学生の通学や学校生活のリアルが見えてきました。さらに、「学校で怒られない文房具」が重視される一方で、遊び心のあるアイテムも支持を集めるなど、令和小学生ならではの価値観もうかがえます。
目次
ランドセル支持は健在ながら、通学時の軽さも重要視
今回の調査では、「通学時にメインで使っているカバンは何?」という質問に対し、94.6%が「ランドセル」と回答。「リュックサック」(4.4%)を大きく上回り、令和の小学生にもランドセルが根強く支持されていることがわかります。

「ランドセルを買い替えたいと思う?」という質問には「いいえ」が9割超と大多数を占めたものの、買い替えたい理由として最も多かったのは「もっと軽いものにしたいから」でした。次いで「新しい色に変えたいから」「荷物が多くてもっと大きくしたいから」と続き、デザインだけでなく、学年が上がるにつれて増える教科書や道具の収納力を重視する様子もうかがえます。

ランドセルを買い替えたくない理由としては、「気に入っているので変えたくない」が最多となりました。今の小学生はすでに「ラン活」世代で、多種多様なデザインや機能の中から選ぶことはあたりまえのなか、親と一緒に選んだ思い入れのある「推しラン」への愛着を、多くの子供が持ち続けているようです。


その一方で、「荷物の入ったランドセルを背負った時の重さ」については、「重いけれど、我慢できる」「痛くなるほど重い」を合わせると、約半数の小学生がランドセルの重さを感じていることがわかりました。
GIGAスクール構想によるタブレット端末の配布や大容量水筒の持参など、令和の小学生を取り巻く通学環境は変化しています。近年は「ランドセル症候群」という言葉も聞かれるようになり、通学時の負担への関心も高まりつつあります。
ランドセルへの支持は依然として高い一方で、通学環境や学習スタイルの変化に伴って、“軽さ”も重要なポイントになりつつあるようです。

タブレット活用が広がる、令和小学生の通学と学習環境
「タブレットやPCは家に持ち帰っている?」という質問には、「学校に置いたまま」が最多となった一方、「毎日」「曜日によって」を合わせると6割超が定期的に持ち帰っていることがわかりました。
ランドセルに重さを感じる小学生が一定数いる背景には、教科書や筆記用具に加え、タブレット端末などのデジタルデバイスを日常的に持ち運ぶようになったことも影響しているのかもしれません。

持ち帰ったタブレット・PCの使い道については、「宿題や勉強に使っている」が7割超。さらに、「連絡・スケジュール確認」や「学習・プログラミング」といった回答も見られ、学校からの連絡確認や学習管理など、デジタルツールを日常的に活用する様子もうかがえます。
タブレットやPCは単なる“学校で習う機器”ではなく、家庭学習や日々の学校生活を支える存在として定着しつつあるようです。

文房具選びは「学校で怒られない」が優先?
「文房具(筆箱やペンなど)を買う時、一番の『決め手』は?」という質問では、「学校で怒られない(シンプル・無地)」がトップとなりました。「カッコいいデザイン」や「すごい機能」といった回答を上回っており、好きなデザインや個性よりも、まずは学校生活になじむことを重視する小学生の姿がうかがえます。

「周りで流行っている文房具」については、消しカスがまとまるロングセラー消しゴム「まとまるくん」が圧倒的な1位に。定番アイテムとして人気で派生商品も多く、小学生の間で幅広く支持されているようです。
「ねりけし」や「ロケット鉛筆」といった「触って楽しい」「仕掛けがある」文房具もランクイン。「しゅくだいやる気ペン」「富士山消しゴム」など、実用性に加えて遊び心も感じられるアイテムへの関心もうかがえます。

遊び心を求めるも、ルールは逸脱しない。環境適応型令和小学生の学校生活
今回の調査からは、令和の小学生を取り巻く通学・学習環境の変化が見えてきました。タブレット端末の持ち帰りが広がる中で、ランドセルの重さを感じる子どもは少なくない一方、ランドセルそのものへの支持は依然として高く、現状のスタイルを受け入れている様子もうかがえます。
また、文房具選びでは「学校で怒られない」ことを重視しながらも、「まとまるくん」や「ねりけし」など、遊び心や楽しさを感じられるアイテムも支持を集めていました。限られたルールや環境の中でも、自分なりの楽しさを見つけようとする小学生のリアルな感覚が表れている点も印象的です。
こうした変化をどう読み解くかについて、コロコロコミック研究所所長・小林浩一は次のようにコメントしています。
「『ランドセルの重さは増しているが、不満は顕在化していない』。今回の調査で見えてきたのは、この静かなギャップです。タブレットの持ち帰りが6割を超え、約半数が重さを感じている一方で、買い替えを望む声は多くありません。環境は変わっているのに、行動は大きくは変わっていない。このズレは、負担が増えても、それが行動の変化にはつながりにくい実態を示しています。
文房具においては、『まとまるくん』のような定番への支持が続く一方、『ねりけし』や『ロケット鉛筆』といった遊びの要素を持つアイテムも存在感を示しています。学校に関係ないものは持ってきてはいけないという制約の中でも、遊び心のある選択が行われている点は印象的です。与えられた環境の中で楽しさを見出していく。そうした適応の仕方に、いまの小学生の特徴が表れていると考えています」
コロコロコミック研究所が読み解く次世代マーケットのリアル

コロコロコミック研究所は、男子を中心とした小学生の“リアルな声”と“日常の変化”を可視化するリサーチ・企画プロジェクトとして2024年に発足しました。読者アンケートの分析をもとに、誌面づくりに加え、さまざまな企画や情報発信を行っています。
今回の調査では、ランドセルの重さに対する実感やタブレット端末の持ち帰り状況、文房具選びの基準などから、令和の小学生を取り巻く通学・学習環境の変化が浮かび上がりました。コロコロコミック研究所では、こうした日常の小さな変化や価値観の移り変わりを、今後も継続的に発信していきます。
<アンケート調査方法>
『コロコロコミック研究所』アンケート
・調査期間:2026年2月13日~3月14日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:725
・調査方法:WEBアンケート
■コロコロコミック公式WEBマンガサイト「週刊コロコロコミック」
https://corocoro.jp/manga
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“現在の子どものリアル”を知る調査レポートについて
小学館では、おもに男子小学生を対象とした「コロコロコミック研究所」とともに、女子小学生を対象とした「JS研究所」による意識や流行に関する調査結果を発表しています。ぜひこちらもお読みください。
JS研究所
| 概要 | 女子小学生のリアルを定期レポート |
| ターゲット | 女子小学生 |
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