運動は好きなのに遊べないのは大人のせい?――-小学生の外遊び事情をコロコロコミック研究所が調査

2026/05/13

コロコロコミック編集部によるリサーチプロジェクト「コロコロコミック研究所(ラボラトリー)」が、男子小学生を中心とした読者を対象に「外遊び」に関する最新調査を実施。運動やスポーツが好きな子が多い一方で、外で遊ぶ機会が限られているなど、小学生の日常に変化が見られる結果となりました。塾や習い事、遊びを取り巻く環境の影響から、今どき小学生のリアルな生活が浮かび上がります。

もっと外で遊びたい!! 男子小学生の本音

今回の調査では、運動やスポーツをすることが「好き」(「大好き」「まあまあ好き」)と回答した小学生は85%にのぼり、体を動かすことに対してポジティブな意識を持っていることがわかりました。

一方で、平日に外で友達と体を動かして遊ぶ頻度については「週4回以上」と回答した子が約1/4にとどまるのに対し、「週に1回」「週に1回より少ない」「まったく遊ばない」を合わせた「週1回以下」は半分弱に達しています。

また、「今よりもっと家の外で友達と体を動かして遊びたいか」という質問に対しては、「とても思う」「少し思う」を合わせて約2/3が「もっと遊びたい」と回答しました。

運動やスポーツへの意欲が高い一方で、実際に外で遊ぶ機会は限られているという、小学生の生活の実態が浮かび上がりました。こうした背景については、文部科学省の調査でも、体力がコロナ禍前の水準に戻っていない状況が示されており、体を動かす機会の減少が影響している可能性もあります。

外遊びを阻む理由は「忙しさ」、環境要因も影響

「もっと外で遊びたいのにできない一番大きな理由」については、「塾や習い事で忙しい」が2割で最多となりました。

続いて「ゲームや動画の方が楽しい」「おうちの人に心配される」「遊べる場所のルールが厳しい」といった回答が並び、いわゆる「多忙な小学生」像だけでなく、子どもを取り巻く生活環境や安全面への配慮も影響していることが見えてきます。

さらに自由回答では、「遊べる場所が少ない」「学童の時間に縛られる」といった声に加え、「クマが出るから」といった地域特有の事情も挙がっており、外遊びを制限する要因が多様化している実態も浮かび上がりました。

男子小学生の「ワーク・ライフ・バランス」はワーク偏重!?

「今一番力を入れている塾・習い事」については、「スイミング」が1位、「サッカー」が2位、「ピアノ」と「英語」が同率3位と続きました。さらにトップ10には、「くもん」「塾」「そろばん」といった学習関連の習い事も多くランクインしており、スポーツと並行して勉強にも時間を割いている子どもが多いことがうかがえます。

授業に加え、こうした塾や習い事に取り組むことで放課後の時間が埋まり、結果として外で遊ぶ時間の確保が難しくなっている状況が見えてきます。

外遊びを難しくする、小学生を取り巻く社会的・構造的問題

今回の調査からは、運動やスポーツを「好き」と感じている小学生が多い一方で、実際に外で遊ぶ時間が限られているという実態が見えてきました。さらに「もっと外で遊びたい」と考える子どもが多数を占めていることから、意欲と行動の間にギャップがある状況がうかがえます。

こうした状況をどう読み解くかについて、コロコロコミック研究所所長・小林浩一は次のようにコメントしています。

「今回の調査で見えてきたのは、小学生が運動を嫌いになったわけではない、ということです。むしろ『本当は遊びたいのに、なかなか遊べていない』。その背景には、放課後の時間が塾、習い事で細かく区切られ、子どもが自由に外で遊べる余白が少なくなっている、今の社会のあり方があります。

さらに地域によっては、『クマが出るから外で遊べない』といった、子どもや家庭の努力だけでは解決できない事情も重なり、結果として外遊びの選択肢がほとんど残っていないケースも見えてきました。

子どもが怠けているのではなく、大人が作っている時間割や環境の中で、少しの不安や制約が加わるだけで『外遊び』が成り立たなくなってしまっている。小学生の体力低下も、子ども一人ひとりの問題というより、私たち大人がつくっている社会の構造を、あらためて見直すサインなのかもしれません」

コロココミック研究所から次世代マーケットのリアルデータを分析

コロコロコミック研究所は、男子を中心とした小学生の“リアルな声”と“日常の変化”を可視化するリサーチ・企画プロジェクトとして2024年に発足しました。読者アンケートの分析をもとに、誌面づくりに加え、さまざまな企画や情報発信を行っています。

今回の調査では、運動やスポーツへの意欲の高さと、外で遊ぶ頻度や時間との間に家庭の教育方針や社会的な制約があることが明らかになりました。コロコロコミック研究所では、こうした子どもたちの生活環境の変化を引き続き可視化し、遊びと学びのあり方を考えるヒントとして発信していきます。

<アンケート調査方法>
『コロコロコミック研究所』アンケート
・調査期間:2025年10月15日~11月14日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:777
・調査方法: WEBアンケート

コロコロコミック2025年5月号 ビッグアンケート
・調査期間:2025年4月15日~5月14日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・有効回答数:集計数:917
・調査方法:雑誌のハガキアンケート

■コロコロコミック公式WEBマンガサイト「週刊コロコロコミック」

https://corocoro.jp/manga

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“現在の子どものリアル”を知る調査レポートについて

小学館では、おもに男子小学生を対象とした「コロコロコミック研究所」とともに、女子小学生を対象とした「JS研究所」による意識や流行に関する調査結果を発表しています。ぜひこちらもお読みください。

JS研究所

概要女子小学生のリアルを定期レポート
ターゲット女子小学生

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