「YouTubeが食の先生」「ごはん派VSパン派は拮抗も、わずかに…」イマドキ小学生の“食”をコロコロコミック研究所が調査

2025/11/19

コロコロコミック編集部によるリサーチプロジェクト「コロコロコミック研究所(ラボラトリー)」が、男子小学生を中心とした読者772人を対象に“食”に関する最新調査を実施。朝ごはんのスタイルから、好きなメニュー、食にまつわる家庭内のやりとりまで、子どもたちの食生活のリアルが明らかになりました。メディアや時代の影響が色濃く反映される“食”というテーマから、小学生たちの価値観や家庭との関係性が見えてきます。

「ごはん派」が僅差で上回る 満足感 vs. 手軽さの朝ごはん事情

朝食では「ごはんとパン、どちらをよく食べるか?」という質問に対し、「ごはん派」は51.8%、「パン派」は48.2%とほぼ半々ながら「ごはん派」がわずかに上回りました。拮抗した結果からは、家庭のスタイルや子ども自身の好みによって主食の選び方が分かれていることがうかがえます。

「ごはん派」の理由としては、「おいしい・好き」「おかずと合う」「腹持ちがよい」「健康に良い・栄養がある」などが挙げられ、味や満足感を重視する傾向が見られました。

一方、「パン派」では「手軽・簡単・早い」「食べやすい」「種類が多い・アレンジしやすい」といった理由が上位に入り、“時短”や“手軽さ”を求めるニーズが特徴的です。

それぞれの選択の背景には、子どもたち自身の嗜好に加えて、家庭の生活リズムや朝の過ごし方が反映されているとも考えられます。

“食の先生”はYouTuber? 情報源では「家族」にダブルスコア

「『これ、おいしそう!』『食べてみたい!』と思う食べ物や飲み物の情報をどこで知ることが多いか?」という質問に対し、1位は「テレビ」(29.5%)、2位は「YouTube」(21.6%)という結果に。一方で「家族」(9.5%)は6位となり、YouTubeが家庭内の情報源を大きく上回る存在であることが明らかになりました。

かつては親から子へと自然に伝えられていた“食の知識”が、今では動画コンテンツを通じて届けられる時代に。好きなYouTuberが紹介するメニューや商品が、そのまま子どもたちの「食べたい!」を動かすきっかけになっていることがうかがえます。情報の受け手である子ども自身が、好みのメディアを通じて“食”を選ぶ傾向があります。

好きなお菓子は親がNG、親が勧める野菜は子がNO─食ギャップは令和も健在

「大好きだけど、おうちの人があまり食べさせてくれないもの」を尋ねた質問では、「お菓子・スイーツ」が最多。続いて「ジャンクフード」、「肉料理」、「魚介類」と続きました。子どもたちが好む“ご褒美系”や“味の濃い食べ物”は、親の制限がかかる傾向にあることがうかがえます。

一方、「おうちの人に“もっと食べなさい”と言われるけれど、あまり好きじゃないもの」では、「野菜」が圧倒的なトップ。中でも「ピーマン」「トマト」「ナス」など、苦手食材の“定番”が挙げられました。

親が大切にする「栄養バランス」と、子どもが求める「満足感」や「好み」との間には、いまだに大きな隔たりがあることが改めて浮き彫りになりました。日常の食卓の中で、“好き”と“すすめられるもの”のズレは令和でも健在です。

こうした変化をどう読み解くかについて、コロコロコミック研究所所長・小林浩一は次のようにコメントしています。

「お米の不足や価格の高騰があった中でも、ごはんが人気というのは面白いですよね。“おいしい”や“おかずとの相性がいい”といった理由が多く、味や満足感を大事にしている小学生の姿が浮かび上がってきました。一方で、パン派もほんの僅差で拮抗していて、“手軽さ”や“種類の多さ”といった理由が今の時代らしさを感じさせます。

また、食の情報を家族だけでなく、YouTubeなどの動画から得ている点も、令和の子どもたちらしい特徴です。親が食べさせたい“野菜”と、子どもが好きな“お菓子・ジャンクフード”とのギャップは昔からありますが、そこにデジタルメディアの影響や物価の変化といった新しい現実が重なってきているのも興味深いところです」

コロコロコミック研究所から次世代マーケットのリアルデータを分析

コロコロコミック研究所は、男子を中心とした小学生の“リアルな声”と“日常の変化”を可視化するリサーチ・企画プロジェクトとして2024年に発足しました(創刊555号記念号より始動)。読者アンケートの分析をもとに、誌面づくりに加え、地方創生やエデュテインメント分野での共同企画など、多角的な展開を行っています。

今回の調査では、「朝はごはん派」「食の情報源はYouTube」「野菜よりお菓子が好き」といった結果から、子どもたちの“食の選択”が家庭の外へと広がり、メディアや社会環境の影響をより強く受けるようになっていることが見えてきました。

<アンケート調査方法>
「食」に関する調査
・調査期間:2025年8月12日~9月11日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:772
・調査方法:『コロコロコミック研究所』WEBアンケート

■コロコロコミック公式WEBマンガサイト「週刊コロコロコミック」
https://corocoro.jp/manga

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“現在の子どものリアル”を知る調査レポートについて

小学館では、おもに男子小学生を対象とした「コロコロコミック研究所」とともに、女子小学生を対象とした「JS研究所」による意識や流行に関する調査結果を発表しています。ぜひこちらもお読みください。

JS研究所

概要女子小学生のリアルを定期レポート
ターゲット女子小学生

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